FAQ(良くある質問)

放射線科ってどんな診療科ですか?

内科や外科と比較してあまり馴染みがないかもしれませんが、放射線科とは内科の一分野で大きく分けて放射線治療部門と画像診断部門があります。

放射線治療部門は主に悪性腫瘍に対して放射線を照射して治療する分野で、一般の方々にも少しは理解されているかと思います。

私が専攻する画像診断部門はCTやMRIその他超音波、内視鏡など画像を通して患者様の病気を診断する分野です。
以前は放射線診断と言われていましたが、MRIのような放射線を使わない診断機器の発達により画像診断と言われるようになっています。
また最近では、画像診断を応用して外科手術を行わずに手術を行うIVR(インターベンショナルラジオロジー)という分野も注目されています。

日本医学放射線学会のホームページにも放射線科の紹介があります。
http://www.radiology.jp/modules/citizen/index.php?id=4#whatsradiology

CTとMRIの違いはなんですか?

CT(コンピューター断層X線撮影装置)とはX線を照射して得られたデータをコンピューター処理してからだの断面の画像をつくる装置です。
一方MRI(磁気共鳴断層撮影装置)はからだの断面の画像をつくることは同じですが、身体に電波(ラジオ波)を照射して体内の水素原子を振動(共鳴)させて画像化する装置です。人体には多量の水分が含まれており、その水を構成する水素原子の分布の違いにより画像化ができます。

簡単に言うと画像化のためにX線を利用するかラジオ波を利用するかということが違います。

CTとMRIにはそれぞれに利点があります。
撮影する部位や知りたい病気、患者様の病態などにより使い分けることになります。

CTでどんな病気が分かりますか?

最近のマルチスライスCTでは頭部や体幹部はじめ脊椎や四肢など全身の疾患に対応できます。
MRIと比較して緊急を要する疾患や細かく評価する必要のある病変などに有用です。

部位ごとにCTで分かる主な疾患を列記してみます。

 頭部  脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、脳動脈瘤、脳腫瘍
 頭頸部  副鼻腔炎、副鼻腔腫瘍、咽頭喉頭腫瘍
 胸部  肺がん、肺炎、肺気腫、乳がん、大動脈瘤
 腹部  腹部臓器腫瘍、炎症性病変、胆石、腎結石、消化管病変、動脈瘤
 脊椎四肢  変形性脊椎症、骨折

放射線被ばくについて

放射線を照射されることによって急性放射線障害やがんの発生などが危惧されていますが、一般の診療において異常が発生することはありません。

例えば、胸部レントゲンを撮影した時に被ばくする放射線量は人間が年間に受ける自然放射線とほぼ同じ微量なものです。
また、普通のCT検査で被ばくする放射線量で障害が発生することはありません。 だからといって漫然と照射することはよくありません。

私たち医療関係者は不必要な被ばくがないように努めておりますので、安心して検査を受けて頂きたいと思います。

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